この記事は 2022 Advent Calendar 2022のために書きました
2022 Advent Calendar 2022 - Adventar
前日、12月5日はkzysさんのbest of 2022でした。月曜日。
◇◇◇
入院患者への差し入れ。
今年は3月に親密さという映画を見て感動にうちふるえていたけど、暫くしてNewJeansと乃木坂5期生が現れ、気が付いたらすっかり、彼らによって上書きされていた年だった。
晴れた日に和食satoのある道をNewJeansが流れる車がゆっくり走る。特撮/綿いっぱいの愛を、ジルベルト・ジルの何か、が流れる。("Oxalá (Cesta Cheia da Sexta)"という曲。トッドラングレンのインフルエンザ、それから"there goes your baybay"も)
(そしてMARCOS VALLEの"Nem Paletó, Nem Gravata"も思い出した。ネン・パリトー・ネン・グラヴァッタ(背広もネクタイもなしに))
櫻坂46/条件反射で泣けてくる、のサビの振り付けはわれわれに小田和正「ラブストーリーは突然に」のジャケットを思い出させ、
以下のような歌詞――
麻布十番も久しぶりで 変わったような変わってないよな どれだけここを歩いただろう 君と二人で
くわえて歌詞にピーコックストアが出てくるから、その一点でもう、これだけ聞いてればいいよという感じがする。
だが、(夜行バスでは)乃木坂46/Actually...も聞いていた。
この曲は、以下のせりふから始まり、
"You know I need to find something, real bad"
2番では
くしゃみが出てしまう 眩しい太陽 見上げると
何か 目を逸らす自然の摂理
と歌われる。
29thシングル「Actually...」には「絶望の一秒前」という5期生の曲も入っていてこれも好きでした。
「ロリータ」には気になった部分に沢山、紙を挟んでいたが、それは売る際に全て捨ててしまった。が、一か所気になった部分を控えていた。それは515ページの次の部分である、
静かに復活させられて、お向かいさんが姪御たちに車椅子を押してもらってポーチに現れ、まるでそこが舞台で私が主演男優みたいだった。声をかけてくれないことを祈って、私は車へと急いだ。なんて急な坂道なんだ。なんて奥の深い大通りなんだ。ワイパーとフロントガラスのあいだに駐車違反の赤い紙がはさんであった。私はそれをゆっくりと、二つ、四つ、八つにちぎった。
別の言葉では、
Tras una serena resurreccion, la senorita Vecina aparecio en su silla de ruedas, empujada por sus sobrinas, en la galeria, como si hubiera sido un escenario y yo el director de escena. Rogue que no me llamara y me precipite hacia el automovil. Que callecita empinada. Que avenida profunda. Entre el limpiaparabrisas y el vidrio, un boleto rojo. Lo rompi cuidadosamente en dos, tres, ocho pedazos. pieces.
または
Quietly resurrected, Miss Opposite was being wheeled out by her nieces, onto her porch, as if it were a stage and I the star performer: Praying she would not call to me, I hurried to my car. What a steep little street. What a profound avenue. A red ticket showed between wiper and windshield; I carefully tore it into two, four, eight
どこまでがイオンの駐車場なんだ?
夏には、NewJeansを聞きながら走ったのとは違うさとに行って、そこは以前は何もない空間だったけど(「土地」の記憶、「土地」の物語)、そのときにはもう、ラスパ西大和が併設されていた。(9月と10月にふもけんのライブを見に行ったときには、特に9月の、雨の日に地下で、何曲も続けて演奏し、コードの転回、ストロークが繰り返され、少し疲れ、客の深い集中が長く持続し、没入していた時間があった)
「フラニーとゾーイー」は去年の大晦日に読み終わった。マラマッドの「アシスタント」を読んでいるけど、こちらはまだ途中だ。(坪内祐三の「アメリカ 村上春樹と江藤淳」を読んだのは2020年の12月30日だった)途中という事だと伊集院静「でく」、桐野夏生「ナニカアル」もまだ読んでいる途中で、しかしながら昨年12月16日に記事を公開してからだと、――翌17日金曜日の昼に大阪のクリニックで放火事件が起こり、その日は僕は友達の家に泊まった。翌朝はずっとニュースを見ていた――鈴江俊郎の「髪をかきあげる」を読んだ(12月19日)。「来年は「黒が丘の上で」を読みたい」と書いていたけど読んでおらず、だが、ブルース・チャトウィンの映画を観に行って、ロジェ・グルニエのみすず書房の本を読んでいたので問題ない筈だ。あと、「舌切雀」という小説がよかった(太宰治)。あと少し続けると、森万紀子の小説が読みたくて手に取った本に一緒に載っていた吉田知子の作品、これが凄く、目当てだった森の「単独者」もよかった。林芙美子「骨」も。今はちょうど文学者佐野眞一の東電OLの本を読んでいるんだけど。
去年につづいてアルバムを作ろうとして、ジャケットと曲順を決めたけど、もう間に合わないだろう。再び雨の日にEnjiの曲を聴いているとその次にはジェネヴィエーヴ・アルタディが流れた。
来年は多和田葉子『容疑者の夜行列車』2002年、『アメリカ 非道の大陸』2006年、リン・ディン『アメリカ死にかけ物語』を読みたい(詩に書け)、川上弘美『神様』、山本周五郎『日本婦道記』、とともに。それ以前にまだまだ今年やる事あるから頑張ります。
(バーバラ・ディナーリンのGrandfather's Funkが流れる)
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この post は 2022 Advent Calendar 2022に参加していて、6日目の記事として作成されました。明日、12月7日はnnca_ntnさんです。。!twwp™さん、ありがとう☆
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