2022年10月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1159ページ
ナイス数:20ナイス

https://bookmeter.com/users/378665/summary/monthly/2022/10
■詩と自由―恋と革命 (詩の森文庫)
最後の「おぼえがき」で、”陸軍より海軍のほうが文明的かと思い、海軍のドイツ語通訳(軍属)となってジャワに送られた。オーストラリアと対峙するそこで、私は、太平洋各地の海軍基地で用いる擬装用植物の種目をあげた小冊子を、植物学者の助けを得て、つくった。これが私の最初の著作であり、詩である。”とあり、鶴見俊輔も(林芙美子と同じく)ジャワにいたのかと。「黒田三郎」の項を見返すと、”戦争中のジャワで黒田三郎に会ったら、彼をたよって、「荒地」にいれてもらっただろう。”と書いてあり、黒田もそうだった
読了日:10月29日 著者:鶴見 俊輔
https://bookmeter.com/books/138133

■渡世
「渡世」という詩の次の部分: 

お尻にさわる/
いい言葉だ/
日本が残すことのできる言葉は/
これくらい/
しか/
ないだろう/
というところに来た/
それは言葉がすべてあまさず/
そこにあるもの見えるものだけにくっつく/
よろこびを知りそこに憩ってしまったからだ/
このあまりの静けさ、掩蔽感は/
だが/
この世の/
誰の顔にも似ていない/

を引用していたブログがあって、気になって読んでみた。。掩蔽はえんぺいと読むらしい。
読了日:10月28日 著者:荒川 洋治
https://bookmeter.com/books/185357

■戦後代表詩選―鮎川信夫から飯島耕一 (詩の森文庫)
この本は、鮎川信夫大岡信北川透の3名による1986年の『現代詩読本/ 現代詩の展望』「戦後詩100選」アンソロジーを再編集したもので、解説は野沢啓。1986年のアンソロジーを受けて、1994年には、正津勉荒川洋治、野沢啓による『現代詩手帖』6月号の特集「現代詩の99選」座談会があったとのこと。巻末の討議で、北川の”ただ当事者同士は例えば平出隆稲川方人荒川洋治をすごく嫌っているでしょう。それから「麒麟」の人たちも彼をほとんど評価しませんよね。”
読了日:10月26日 著者:
https://bookmeter.com/books/465580

吉田知子 (無明長夜) 森万紀子 (単独者) 吉行理恵 (小さな貴婦人) 加藤幸子 (夢の壁) (女性作家シリーズ16)
なかしまあさみさんのTwitterで森万紀子の名前を知り森の作品目当てで手に取って他の作家のも含めて全て読んだ。小説の分厚い本を読めてよかったと思う。載っているのは短編だが、他に読んでいる人もあまりいないようだし。。森万紀子「単独者」(1965)、吉行理恵「迷路の双子」(1985)の2作品で女の主人公で、やや気持ち悪い男が接近してきて誘われ、まあこいつでええかという感じで受け入れ、特にそれで救われることもない。という一連の流れが書いてあってよかった。あと以前読んだ林芙美子「骨」(1949)も近い感じがした
読了日:10月16日 著者:吉田 知子,吉行 理恵,加藤 幸子,森 万紀子
https://bookmeter.com/books/246732

■オリの中の虎―愛するタイガースへ最後に吼える (ベースボール・マガジン社新書)
どんでんは野球エリートだね。改めてよくわかった。食い物の描写がたまにあり、監督時代の「遠征に出ても、ホテルの食事が食べられへんから、マネジャーに頼んで弁当を買ってきてもらった。何か口に入れんとあかんと思って、真夜中にお茶をぶっかけて、無理にノドへ流し込もうとしたこともあった。それでも戻してしまった。」(038)とか、「お好み焼き屋に専用のイスを持っているプロ野球の監督なんて、おれくらいやろ。ああ、ほんで肝心の明石焼きよ。これはたこ焼きなんやけど、続
読了日:10月08日 著者:岡田 彰布
https://bookmeter.com/books/482270


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