1997年、落合が日本ハムに移籍

中村紀洋は試合中、わざとフォアボールで歩いて、ファーストを守っている落合に聞きに行った、「スミマセン。バッティングを教えていただけませんか?」と。「何が聞きたいんだ?」と言われたので、「また、次の打席に来ます」って……。

中村紀洋、1997年に背番号を石井浩郎の着けていた3へ変更。同年は128試合に出場したが不調で三振数も100を超えた。

中村紀洋、1998年にはリーグ2位の32本塁打を放ち、自身初のシーズン30本塁打達成。 

1998年が落合の現役最終年となった

1999年春、落合が解説者として近鉄の春の日向キャンプに来て、中村がバッティング練習をしていると、ケージの後ろからまた「まだ遅い」と言われた。その時、「オレは構えに入った時に、90%以上は体重が後ろの軸足に乗っていたぞ」と教えてくれた。中村はピッチャーのモーションに合わせて体重移動していたが、それでは「遅い」という意味だった

 

2000年の中村は、39本塁打110打点で初めてのタイトルとなる二冠に輝き、打率も自己最高の.277をマーク。2000年の暮れ、野球評論家として活動していた落合博満に取材の依頼が舞い込んだ。当時、大阪近鉄バファローズの主軸を担っていた中村紀洋との対談

2001年のペナントレース。三番サードの中村は日本ハムとの開幕戦を3打数2安打1打点2四球でスタートすると、それまでとはひと味違ったバッティングを披露する。落合によれば、夏場に一度、少しズレてきたタイミングを修正するために中村のもとへ足を運んだというが、、

2001年9月。9/3,4,5の西武ドームでの近鉄vs西武3連戦で、近鉄は3連敗。敗戦投手は前川、バーグマン、高村。2週間後、今度は大阪ドームで西武に3連勝(9/17,18,19で、勝ち投手は前川、岩隈、岡本)

中村は全140試合に出場し、46本塁打139打点と自己最高を更新。打率は.320までアップし、四球も前年より24増の104となる。何より、中村の安定感向上は12年ぶりのパ・リーグ優勝につながった。ただ、この年はチームメイトのタフィ・ローズが55本塁打をマークし、打率も.346の福浦和也千葉ロッテ)が首位打者に輝く。残念ながら中村は打点王のみ

 

(2006年の北谷春季キャンプ)ソフトボールの宇津木監督に新井良太と若手に名物の高速ノックをしてもらったが、「迫ってくるものがなくてダメ」と宇津木監督に言われた。新井良太は本当の意味の体力がなかった。ただし空元気はあった(落合の2017年の講演)

2006年、中日の秋季キャンプで新井良太はサードの守備位置でノックを受けフラフラになった。

 

2007年2月25日、中村紀洋は育成選手枠での中日入団が決定(年俸400万円)、オープン戦で結果を残し、リーグ戦開幕直前の3月22日、年俸600万円で支配下選手契約

中村紀洋は2007年、2008年と三塁手ゴールデングラブを獲得

 落合監督は「なんで賞をもらえるんだ? ハンドリングがうまくても動きが悪ければ使えない」と守備範囲の狭さを指摘。一塁手ウッズが退団濃厚とはいえ中村紀がスタメン出場するためには一塁を死守するしかない。中日・落合博満監督(54)は10月31日、中村紀洋内野手(35)を来季一塁へコンバートすることを明言した。【鈴木忠平】2008年11月1日

 

2008年11月29日に中村紀洋は正式に楽天への移籍を表明(推定年俸1億5,000万円プラス出来高の2年契約)。楽天球団初のFA加入選手

2009年2月11日(水)の中日ドラゴンズニュースとして、沖縄キャンプ11日目は、立浪和義内野手兼打撃コーチが、北谷球場の屋内練習場で中川裕貴内野手に早出打撃指導を行いました。立浪はその後、新井良太とドラフト1位ルーキーの野本圭に付きっきりで指導を行いました。中日キャンプに昨年現役を引退した清原和博氏と日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナーが視察に訪れました。二人とも落合監督と話しをしました。 

2010年、中村紀は2年ぶり規定打席に到達で129試合に出場して打率.266、13本塁打、64打点の成績を残したが、10月1日に球団から戦力外通告を受けた。規定打席に到達した日本人選手がその年に球団から戦力外通告を受けるのは極めて稀

 

2011年5月23日、中村紀の横浜ベイスターズへの入団が発表された。

2014年10月3日に中村紀洋が横浜DeNAから戦力外通告を受けた

 

石川駿、ルーキー時代の2015年。開幕前に故障離脱し、たしか2軍が遠征に行っている時にナゴヤ球場で残留練習していた日に落合から指導を受ける

 

2017年10月10日(火), 順延になっていた今季最終戦、タイガース安藤優也投手の引退試合が行われた。 8回に登場した安藤、1軍のマウンドは今季初。 ところが、中日の新鋭・石川駿にプロ1号ホームランを許す。続く野本圭にも痛打されたが、ここはサード新井良太が横っ飛びのファインプレーでアウトにする。 新井良太もこの試合で引退と報じられていた。「あわや」という大ファウルもあった。最後の打席は、一瞬「行ったか?」と思わせる良太らしいレフトフライだった。