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月曜日20:17

新潮2019年9月号を読む

223ページ、福田和也「妖刀の行方」

「『奇妙な廃墟』は、戦後フランスの文学史でほとんど抹殺されたナショナリストの文学者たちを扱っていたが、彼らの抹殺の理由の根本は、ドイツの占領下における彼らの対独協力と!フランスが現実には敗戦国であるにもかかわらず、「レジスタンス」という神話を作りあげて戦勝国の一陣に滑り込んだ、ドゴールの天才的手腕ゆえの欺瞞だった」

 

205ページ、高橋源一郎江藤淳になりたかった」

ゴダールはフランスとスイスの二重国籍なのですが、フランスは日本よりもっと複雑な第二次世界大戦の歴史を持っています。第二次大戦中、一度ドイツに降伏したフランスではヴィシー政権というナチスに協力的な政権ができ、対独協力が義務付けられた。しかし、その後国内でレジスタンスが起き、解放されている。つまり、戦争が終わっても自分たちの国が戦勝国ななか敗戦国なのか、連合国側に属するのか裏切った側に属するのかがよくわからないわけです」

https://twitter.com/tonkatu_kazuya/status/1203789547001114624?s=21