3/18 金

古今集六冬歌より紀貫之の歌です?

「冬の歌とてよめる」

・雪降れば冬ごもりせる草も木も春に知られぬ花ぞ咲きける

(ゆきふればふゆごもりせるくさもきもはるにしられぬはなぞさきける)

意訳:雪が降れば、冬ごもりしている草にも木にも、春には知ることのできない花が咲いたようだ

 

「雪の木に降りかかれりけるをよめる」

紀貫之

・冬ごもり  思ひかけぬを  木の間より  花と見るまで  雪ぞ降りける

意訳:冬で自然も自分も活動を止めている、そんな時、思いもかけなかったことに、木の間から、花と見まがうばかりに雪が降っているではないか