翌朝。ゴミが散乱したホテルの部屋を見て見ぬふり。僕は心の中で「ロックンロール。」と一言だけ言った。時間通りに起床してきたColeとIanと共に車チームは先に東京へ。新幹線移動に切り替えたJaredとJoeがいない分、ゆったりした車内で僕らはいろんな話をした。サンプリングのネタ、Wavvesとの喧嘩の真相、これまでにオール・トゥモローズ・パーティーズに出禁になったバンドのブラック・リップスとバットホール・サーファーズとキリング・ジョークの3バンドでオール・トゥデイズ・パーティーズってイベントをやるんだ!とか。...そして、このアルバム「アラビア・マウンテン」だ。このアルバムに関する話が耳に入りだしたのは、昨年の秋ごろだったろうか? プロデューサーとしてアナウンスされたのはマーク・ロンソン。僕は彼の作品のファンであったし、プロデューサーとしてもリリー・アレンやエイミー・ワインハウスは勿論、ザ・ライクやザ・ランブル・ストリップスといったいわゆるバンドものの作品もどれも好きだったから、話を聞いた瞬間から期待は高まるばかりだった
2011.5.14 Hitoshi "Kink" Suzuki (Alphaville Records)
BGMは、THE THE - DUSK (1993)