2000年代のエレファントカシマシについて調べよう

「クレッシェンド・デミネンド」をYouTubeで聞く。コメント欄をみると、「エレカシで一番好きな曲です」「エレカシが伝えたい主題を一番表している曲」「このころは病的なのがかっこよかった」とあります。私がエレカシの曲で一番好きなのはなんだろう、日によって変わる気もするけど今は「クレッシェンド・デミネンド」かな? 初めて聞いたアルバムが「ライフ」で、そこに入ってる曲は好きです。一曲目の「部屋」が流れて、宮本さんの声はすごく繊細だなと思いました。私がまだ小学生のころだったでしょうか。それがエレカシの曲とは意識せずに聞いていましたね。(それからしばらくして、中学卒業間際の春休みのころでしょうか、そのときに『starting over』というアルバムを今度はバンド名を意識して聞きました)

「伝えたい主題」が歌詞に込められるものとして、私もこの曲(クレッシェンド・デミネンド)の歌詞にはハッとさせられました。「疲れたときには孤独になれ」っていい言葉だと思いました。「孤独になれ」って言ってくれる人はあまりいません 他にも「でも好きなんだろう? 生きてることがよ」とか、「大切なものは胸の奥のやさしさ」とかって良いこと言うな〜っておもいます。「好むと好まざるにかかわらず」という言い回しは「so many people」にもありますよね、(2017年2月リリースのASKAの新譜タイトルは「too many people」)

5,6年前に是枝裕和監督の『扉の向こう』というエレカシに密着したドキュメントを親戚と見ました。これはエレカシがアルバム『扉』を制作する過程を撮影した映像で、宮本さんが自宅でスパゲティにゆで卵をのせて食べるシーンというか、ノンフィクションだからカットと言ったほうがいい気がしますが、そういうカットがあって、そこで、明るい昼の部屋の中で、宮本さんが淹れたお茶の湯気がたっているのが見えて、冬のきれいで瑞々しい空気が画面にうつっています。『扉』がリリースされたのが、2004年3月で、『扉の向こう』のなかの何気ない一場面だけれども、画面越しの宮本さんの部屋の空気の見え方がその時期の東京の空気感を切りとってるようにも思えました。ノスタルジックな感情が喚起せられます

数年前にテレビで国鉄最後の日の映像を見たときにも、夜の駅のホームをスーツを着た会社員が二人歩いて行く後ろ姿がカメラにとらえられていて、ノスタルジックな気持ちになったものでした。国鉄が終わったのは1987年3月31日だそうです

以上、ここまで書いて、梶井基次郎の『檸檬』のなかの「それをそのままにしておいて私は、なに喰わぬ顔をして外へ出る」という文を思い出しました。なんででしょう・・

話を戻すと、『扉の向こう』にうつってるのは2004年3月の(レコーディングを追ったものだから正確には2月とか1月とか、もう少し前からですね)空気で、その澄んだ空気は、そのままその時期のエレカシがまとっていたムードとも同調してる様に思え、私はその空気に惹かれます。YouTubeのコメント欄にはそれが「病的」と書いてる人もいますが、、

「部屋」が入ってるアルバム『ライフ』は2002年5月発売、「クレッシェンド・デミネンド」が入ってる『Dead or Alive』は同じ年の12月に発売された。『starting over』は2008年の1月リリース。「so many people」が入ってる『good morning』は2000年4月発売です。

高校でできた友人にエレカシが好きな人がいて、その人にファースト(1988年3月)、『浮世の夢』(1989年8月)、『生活』(1990年9月)、『エレファントカシマシ5』(1992年4月)、『奴隷天国』(1993年5月)、『東京の空』(1994年5月)『good morning』(2000年4月)、『俺の道』(2003年)、『扉』(2004年3月)、『風』(2004年9月)を借りて聞きました(たくさん貸してくれました)。セカンド(1988年11月)と『ココロに花を』(1996年8月)は店で借りて聞いて、『愛と夢』(1998年12月)は買いました。

それと高校を卒業する前の春休みに『エレファントカシマシ singles 1988-2001』(2002年3月)という、エレカシはこれまで6つのベスト盤を出してて(2017年2月現在)、来月7枚目のベスト盤が出るみたいなのですが、3つ目のベスト盤をよく聞いてて、「曙光」が好きでした。好きというか、その春休みからしばらく(1年くらい)たって、「あの曲はなんだろう?」と思って、聞きたくなったことがありました

かなりとりとめの無い文になってきました

『愛と夢』と『good morning』の間、『風』と『starting over』の間には、断層があると思うけれども、2006年3月リリースの『町を見下ろす丘』は未聴なので、2つ目の断層が、『風』と『町を見下ろす丘』の間にあるのか、『町を見下ろす丘』と『starting over』の間にあるのかがわからないですね。『町を見下ろす丘』を聞くところからはじめてみようかなとおもいました。すると、その断層はどんなものなのか? ・・・

それでもやはり、まとまりが無くなってきたように思うので、下に、エレファントカシマシ公式HPのbiographyから1999年末から2011年までの年表をつくってみます


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1981年エレファントカシマシ結成。



99年12月 東芝EMI移籍第1弾シングル「ガストロンジャー」

00年4月 約1年半ぶりとなるオリジナル・アルバム『good morning』
00年9月 戦闘的ともいえる『good morning』とはあまりにも対照的な、エレカシの繊細かつ叙情的な楽曲を集めた初のセレクション・アルバム『sweet memory〜エレカシ青春セレクション〜』

01年7月 小林武史をプロデューサーに迎え、シングル「暑中見舞-憂鬱な午後-」

02年5月 アルバム『ライフ』
12月にコンプリートライブDVD「Life TOUR 2002」とエレカシ史上初となるミニ・アルバム『DEAD OR ALIVE

03年6月 シングル3作品同時発売
7月16日 完全セルフ・プロデュースによる通算14作目のアルバム『俺の道』リリース

04年1月13日 約14年振りに新宿コマ劇場のステージに立つ
3月31日 アルバム「扉」リリース
9月 「扉」完成直後に制作開始したシングル「友達がいるのさ」、アルバム「風」を発売
「扉」の制作過程を追ったドキュメンタリーフィルム「扉の向こう」(東・名・阪の3大都市での劇場公開でも話題となった/是枝裕和
プロデュース作品)のDVDを発売
11月から12月にかけて、"平成理想主義の旅"の全国ツアー

05年 バンド史上初のライブCD「日本 夏」「野音 秋」(期間限定販売)を発売
すまねえ魂ツアーを行なう

06年3月29日 約7年振りに佐久間正英氏をサウンドプロデューサーに迎え、17作目のアルバム「町を見下ろす丘」をリリース
全国コンサートツアー“今をかきならせ” (全11公演/5月〜7月)

07年5月12日 デビュー20周年記念特別公演“俺たちの明日”大阪城野外音楽堂
5月26日 "俺たちの明日"日比谷野外音楽堂でのライブを行なった。イベント/フェスティバルに出演し意欲的な活動の中で、新曲作りも平行して行う。
11月 ユニバーサルミュージック(SIGMA)より待望の移籍第1弾シングル「俺たちの明日」をリリース

08年1月1日 第2弾シングル「笑顔の未来へ」をリリース
1月30日 渾身の18thアルバム「STARTING OVER」
3月 シングル「桜の花、舞い上がる道を」
4月 全国ツアー
数々のロックフェス出演
10月1日 待望のニューシングル「新しい季節へキミと」
年内最後の単独ライブJCBホール2days

09年3月 シングル「絆(きづな)」
4月29日 19thアルバム「昇れる太陽」
4月11日 「桜の花舞い上がる武道館」と銘打たれた約8年振りの日本武道館単独公演(即日SOLD OUT)
5月〜6月 約1年振りの全国ツアー“昇れる太陽”
バンド史上最多の夏フェス出演を果たす
9月にはゲストバンドを招いての自主企画イベント「太陽と月の下の往来」を大阪城野音で開催
SONYPONY CANYON/EMI各レーベルより自選作品集3タイトルと「桜の花舞い上がる武道館」のライブDVDを同時リリース
10月24日、25日 日比谷野音での単独公演(20年連続)

10年3月17日 この日比谷野外音楽堂2日間の模様を収録したライブDVDをリリース
5月 「幸せよ、この指にとまれ」をリリース
数々のロックフェス出演
日比谷、大阪城野音単独公演
9月 ニューシングル「明日への記憶」
10月 「いつか見た夢を/彼女は買い物の帰り道」
11月17日 通算20枚目のオリジナル・アルバム「悪魔のささやき〜そして、心に火を灯す旅〜」
11月〜 約1年半振りの全国ツアー「ZEPP TOUR 2010」をスタートさせ、年内を駆け抜ける
2011年1月9日 日本武道館公演新春公演
4月〜6月 アルバムタイトルを冠した、全国25会場27公演のCONCERT TOUR 2011「悪魔のささやき〜そして、心に火を灯す旅〜」を敢行
夏フェス出演
9月17日 毎年恒例の日比谷野音公演
10月1日 大阪城野音公演開催
11月16日 「ワインディングロード/東京からまんまで宇宙」リリース
同日に歴戦のフェスとイベントのライブ映像を網羅したDVD「ROCK'N ROLL BAND FES & EVENT LIVE HISTORY 1988-2011」を発売
年末のフェス出演



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2017年2月23日 エレファントカシマシ公式HPのbiographyをもとにして、1999年末から2011年までの年表をつくる。梶井基次郎檸檬』が発表されたのは、1925年(大正14年)の『青空』1月号だそうだ
24日 Jerry Paperの『Fuzzy Logic』(2013年)、『International Man of Misery』(2013年)、『Vol.1』(2012年)、エレカシの『愛と夢』(1998年12月)を順番に聞いた。エリカ・バドゥの1997年作アルバム『バドゥイズム』を聞きたい。Homeshakeも。友達の部屋にHomeshakeのCDケースがあって、中を見ると、マックデマルコのCDが入ってたことがあった。いや、中身は空だったか、
Mockyを初めて聞いた日だった。サン・ラの『Cosmic Tones for Mental Therapy/ Art Forms of Dimensions Tomorrow』を久しぶりに聞き返した。アリアナ・グランデマライア・キャリー、マドンナ、ビヨンセを聞きたい