2/28

日曜日

谷川渥「廃墟の美学」6. ひょっとしたら「焼野原」と「廃墟」とを「光景」として重ね合わせるところから、磯崎
の「方法」としてのあの「分裂病的折衷主義(スキゾエクレクティック)」、つまりさまざまな
建築から恣意的にデザインを採り出してきて組み合わせる「様式の廃墟」という「方法」が帰結することになったのではあるまいか。

斎藤環「生き延びるためのラカン」112. そんなわけで対象aは、神経症者にとっては隠蔽されており、性的倒錯者にとっては
客観的に示されており、精神病者にとっては実体化されることになる。(中略)じゃあ、精神病ではどうか。とくに統合失調症(ex.分裂病)がそうなんだけど、彼らは幻想と現実との区別が、通常から見るとちょっとずれている。