Б, б は、キリル文字のひとつ。ギリシャ文字のΒ(ベータ)の筆記体などに由来し、ラテン文字のBに相当する文字である。又、対応するグラゴル文字はⰁ (ブーキ)である

О, о は、キリル文字のひとつ。ギリシャ文字の Ο(オミクロン)に由来し、ラテン文字の O に相当する文字である。字形もラテン文字の O と同じである

Л, л は、キリル文字のひとつ。ギリシャ文字の Λ(ラムダ)に由来する文字で、ラテン文字の L に相当する文字である

Ь, ь は、キリル文字の1つ。 ロシア語では、独立した音を持たず、軟音符と呼ばれ、直前の音が硬子音 (非口蓋化子音) ならば軟子音 (口蓋化子音) 化する働きを持つ

Ш, ш は、キリル文字のひとつ。又、対応するグラゴル文字はヘブライ文字のשに由来する GlagolitsaSha.gif (シャー)であり、この文字を由来とする
Е, е は、キリル文字のひとつ。ギリシャ文字の Ε(エプシロン)に由来し、ラテン文字の E に相当する。字形もラテン文字の E と同じである。又、対応するグラゴル文字はⰅ(jest, イェスト)である

В, в は、キリル文字のひとつ。ギリシャ文字の Β(ベータ)に由来し、ラテン文字の B と同系であるが、発音は異なる。また、大文字はラテン文字の B と同形であるが、小文字は大文字をそのまま小さくした形である。
ラテン文字の B に相当する文字は、Б である(由来は同じ)。
対応するグラゴル文字はⰂ (ヴェディ)である

И, и は、キリル文字のひとつ。ほぼラテンアルファベットの I に相当するが、I と異なりギリシャ文字の Η(イータ)に由来する文字であり、ラテンアルファベットの H と同系の文字である。かつては H に近い字形であったが、ピョートル大帝によって現在の字形が定められた。なお、筆記体は、ラテン文字の U や u のようである

К, к は、キリル文字のひとつ。ギリシア文字のΚ(カッパ)に由来し、ラテン文字のKに相当する文字である。字形はラテン文字のKと形は似ているものの細部が異なり、小文字は大文字を縮小した形である。
又、対応するグラゴル文字はGlagolitsaKako.gif (kako、カコ)である

И, и は、キリル文字のひとつ。ほぼラテンアルファベットの I に相当するが、I と異なりギリシャ文字の Η(イータ)に由来する文字であり、ラテンアルファベットの H と同系の文字である。かつては H に近い字形であったが、ピョートル大帝によって現在の字形が定められた。なお、筆記体は、ラテン文字の U や u のようである