パストン家の書簡集 その1
パストン家はイギリスのノーフォーク州のジェントリー(紳士階級)で、
15世紀から16世紀まで数代に渡って交わされた手紙が多く残っている。
この時期イギリス国内は薔薇戦争が起きていた時期でもある。
30年に及ぶこの戦争中パストン家の人々も徴兵されたり、
また遠くの大学に進学したり、貴族や宮廷に仕えたり、
ロンドンに訴訟に向かったりと、たびたび地所を留守にした。

それまで読み書きができる上流階級の者は、
フランス語かラテン語を使用するのが常であった。
14世紀後半に公式にフランス語から英語に切り替わり、
それにつれて英語での手紙のやりとりが増えるようになった。
パストン家の書簡集も英語で書かれている。
ただし上流階級でも読み書きができる者は限られており、
基本的に手紙は代筆・代読されていた。

 


◆ウィリアム・パストン
1378-1444 66歳没


■妻 アグネス・ベリー 1420年、夫42歳&妻18歳で結婚
1405-1479 74歳没
*大地主の一人娘


●ジョン1世 次代当主
エドモンド1世 24歳没
●エリザベス 
名家ロバート・ポイニングズと結婚死別・政治家ジョージ・ブラウンと再婚死別
●ウィリアム2世 サマセット公爵の娘レディ・アン・ボーフォートと結婚
●クレメント2世 26歳没

 

 

◆ジョン・パストン1世
先代の子
1421-1466 45歳没


■妻 マーガレット・モウトビー 1440年頃、夫20歳&妻15歳頃に結婚
1420年代-1484
*大地主の一人娘 


●ジョン2世 次代当主
●ジョン3世 次々代当主
エドモンド2世 
未亡人キャサリンクリップスビーと結婚死別・未亡人マーガレット・ロムナーと再婚
マージョリー 使用人リチャード・コールと結婚
●アン ウィリアム・イェルヴァートンと結婚
●ウォルター 20代没
ウィリアム3世 長く貴族に仕えていたが精神病となる

 

 

◆ジョン・パストン2世
先代の子
1442-1479 37歳没 未婚

エドワード4世王妃エリザベス・ウッドヴィルのイトコである
宮廷女官アン・ホートと婚約するが、ずるずると延びた後に婚約破棄する。

*26歳の時に婚約して36歳でローマ教皇に破棄が認められるまで、
長い年月と莫大な費用がかかった。
結果、ジョン2世は結婚の機会を逃してしまう。


庶子 コンスタンス 

 

 

◆ジョン・パストン3世
先代の弟
1444-1504 60歳没


■前妻 マージョリー・ブルーズ 1477年結婚
1460年代-1495


■後妻 未亡人アグネス・ハーヴィー 1490年代後半に再婚


●前妻の子 クリストファー 早逝
●前妻の子 ウィリアム4世 次代当主 ブリジッド・ヘイドンと結婚
●前妻の子 エリザベス

https://wmugiw.exblog.jp/26885800/

 

パストン家 を含む記事 : 直球感想文 別館